兵庫鉄道館
〜第15回JR貨物フェスティバル広島車両所公開〜
2008/10/26(日)に広島車両所にて行われた、一般公開イベントです。
広島車両所にて毎年行われるJR貨物フェスティバル広島車両所公開。昨年初めて参加した時に非常に楽しめる内容だったので今年も参戦。
最寄り駅は芸備線の矢賀駅で、イベントの内容としては鉄道ファンも親子連れも存分に楽しめる内容となっている。
広島車両所正門の黄色いゲート。
ゲートをくぐると会場案内図が配られる。イベント内容や売店の配置などはもちろん、展示されている機関車の車番・配置が一目で判るようになっている事が特徴。
正門をくぐって左手の壁面に飾られているD51 214の動輪とナンバープレートのオブジェ。
SL衰退期に、広島車両所で蒸気機関車の検修が終了した事を記念して保存されている。D51 214が最後に検修を受けた蒸気機関車という事で、同機の動輪、ナンバープレートが飾られている。
入口付近では鉄道部品や食品の売店が並ぶ買物コーナーがある。開場直後から鉄道ファンが一斉に走り出し、まず最初に駆け寄ったのが鉄道部品の売店。
しかし、ここで販売されている貴重な物品は整理券を配布し、抽選での販売というシステムが取られていた。
こちらは廃車となった電気機関車のナンバープレート。車体側面のナンバープレートをバーナーで焼き切った物で痛々しい…。最も注目を集めた画像左奥のEF66 36(原色時代)の飾り帯+ナンバープレートは\200,000と最も高い。
こちらはディーゼル機関車などのナンバープレート。カラシ扉のナンバープレートも見られる。
どの機関車のナンバープレートが販売されていたか、価格はいくらほどかと興味のある方もおられると思うので紹介。
DE10 1050 \30,000、DD51 850 \30,000、EF65 124 \30,000(2枚)、
EF65 127 \30,000(2枚)、EF65 130 \30,000(2枚)、EF65 1008 \50,000、
EF66 36 \200,000、EF81 4 \30,000(2枚)、EF81 8 \30,000、
EF81 9 \30,000
全て高価ながら、ナンバープレートは完売。他のほとんどのパーツも買い取られていた。
ナンバープレート以外にも様々な鉄道部品なども販売されていた。見る人によってはガラクタに見えるが…。
ここからは屋外に展示されていた機関車を紹介。まずは運用離脱し、注目度の高いEF66 1。今回は飾り帯の手配ができず、1エンド側のみ飾り帯付きの原色機の復元とされた。
飾り帯をどう手配するのか気になっていたが、敷地内を走行しているEB66 1の客車連結面側の飾り帯が流用された。"B"の表記を"F"に取り替えたため、"F"の文字だけ色が異なる。
2エンド側は新貨物更新色仕様とされた。両エンドとも原色仕様に復元される事を望んだファンも多いと思うが、EF66 1での新貨物更新色は実現しなかった塗装なので、特筆すべき点と言える。
EF66 1の隣で展示された茶釜ことEF65 57[岡]。今年、岡山機関区へ転属してきてから早速展示された。EF210の増備が進み、EF65[岡]はどんどん減少しているが、EF65唯一の茶釜は保存されるのだろうか…。
EF65 57[岡]の脇で展示されていたEF65 1038[岡]、EF65 1129[岡]。
EF65 1038は今年の広車公開告知HM(あかつき仕様)を掲出して走行していたが、故障で僅かの期間のみの実現となった。
元々、後継のEF210が配備されるまでの転属だったため、修復されるかどうか今後の動向が注目される機関車。
EF65 1129はJR西日本で活躍していたが、ブルトレの相次ぐ廃止により運用の減少による余剰車で岡山機関区へ転属してきた機関車。
転属後も下関時代のスタイルを維持したデザインで人気が高い。運用離脱の進むEF65[岡]だが、同機は検査出場前の綺麗な姿で展示された。
当イベント後には出場試運転を行い、今後の活躍が期待される。
EF66 1の奥で展示されていたEF65 1031[岡]。一時期はカラシ扉機がやってくるとハズレと言われるほど不人気な塗装だったが、現在では数を減らし貴重な存在となっている。
同機も同イベント後は運用復帰しないとの噂も飛び交い、もしかするとこのイベントで見納めとなるかもしれない。
EF65 1031[岡]と連結した状態で展示されたDD51 853[厚]。反対側には検修庫があり、撮影しにくい状態での展示となった。
全国的に数を減らすDD51だが、厚狭派出ではまだまだ現役。昨年はDD51 852[厚]が検査明けの綺麗な姿で展示されたが、今年も853号機が原色を維持した綺麗な姿で展示された。
EF65 1031[岡]の隣ではEF81 5が展示されていた。同機は運用離脱後、2006年夏に岡山機関区へ回送され、同年の当イベントで特別塗装を纏って展示された機関車。
2007年の当イベントでは姿が確認できなかったが、今年は塗装は変わらぬまま再び展示された。2年間広車内にいたのだろうか…。
画像は1エンド側だが、ヘッドライトは外され、ビニールのような物が詰められている。
こちらはEF81 5の2エンド側。こちらもヘッドライトはなかったが、"詰め物"はされておらず、ポッカリと穴が開いた状態での展示となった。
2エンド側のHM掲出はなかった。
今では広車公開時にしかお目にかかれないEF500。この試作機(901号機)しか製造されておらず、試験終了後は広車に格納されたままとなっている。
今回のイベントでは、昨年には見られなかった物として一部の機関車の車体側面に解説が取り付けられていた。
画像はEF500の物だが、続いて紹介するEF59 21、EF210 105にも取り付けられていた。
EF81 5の奥ではEF59 21が展示されていた。同形式は補機として活躍していたが、EF67に置き換えられてから運用離脱した。
現在では"広島車両所"と"碓氷峠鉄道文化むら"で2機ずつ保存されている(碓氷峠の1機は種車のEF53 2に復元)。
反対側の2エンド側には、今年も"あとおし90"のHMが掲出されていた。
EF59 21の更に奥では、EF210 105[岡]を展示。こちらは運転席も公開されており、中に入る事ができるようになっていた。
EF65 1038[岡]同様、今年の広車公開告知HM(なは仕様)を掲出して運転されていたが、同機も故障したためEF65 1038[岡]より更に短い期間のHM掲出運転となった。
当イベントでは、開場からしばらくは"なは"仕様の告知HMを掲出した状態での公開となった。
ここからは車庫内で展示されていた機関車を紹介。
まずはEF66 2。EF66の旧貨物更新色機も数を減らしている事もあり、運用離脱した同機も当イベントで展示されるという事で注目が高かった。
昨年同様車庫内は立入禁止とされ、開場時から"富士"のHMが掲出されていたが、気付かぬ間に"試運転"に変えられていた。
EF66 2の2つ隣の車庫で展示(?)されていたDE10 1163[関]。立入禁止の車庫内でひっそりと留置されていたため、この構図で撮影するのが精一杯…。
毎年立入り可能な修繕庫。ここでは機関車吊上げ実演などのイベントが行われる。今年は終始悪天候だったため、修繕庫内に留まる人も多く見られた。
修繕庫内の機関車を紹介。
まずはEF200 20[吹]。検査・塗装変更の最中で、出場に向けスカートと車体側面の塗装変更が進められている。
新塗装で出場する姿が待ち遠しい。
EF67 1[広]。セノハチを超える貨物列車の補機に回るという極まり地味な存在の機関車だが、広島車両所と言えばEF67が浮かんでくる。
同機も今年の広車公開告知HMを掲出して走行していたが、途中からEF67 104[広]に切り替えられた。今年の広車告知HM掲出機は差し替え、故障などの多い物となった。
EF66 37[吹]。今回の機関車吊上げ実演に使用された機関車。
続いてDE10 1561[吹]。こちらも部品が取り除かれた姿で公開されていた。塗装の補修も行われているが、原色で出場してくる事に期待。
EF200 20〜DE10 1561は一列に並んで展示されていたが、それらと通路を挟んだ反対側で展示されていたEF66 104[吹]。
普段は不人気なEF66 100番台も、このような場では撮影する人が多く見られた。
EF200 20[吹]の屋根上パーツ。屋根、シングルアームパンタ共に綺麗に再塗装されている。
DE10 1561[吹]のエンジン。長大編成を牽引する大出力を1両で出す必要がある機関車は、電車などよりも大きいエンジンが搭載されている。
昨年は屋外の機関車に集中して見られなかった機関車吊上げ実演。
天井に据え付けられた2台のクレーンで機関車を軽々と持ち上げる。この後、EF67 1やEF200 20のすぐ脇を通り、EF200 20の前に移動されるという内容。
雨天のなか、今年も運転されていたエスター号。昨年と同じ場所で運転されていたが、昨年と前面の形状が違うような…?(両側で形状が違うのかな?)
ゲーム飲食コーナーの様子。朝は閑散としていたが、昼頃になると行列ができるほどの盛況ぶりとなっていた。
昨年と同じ位置に留置されていたワム80000。昨年はトラ145000も見られたが、今年は確認できなかった。
直線を行き来するEB66。EF66をモデルに作られた事は言うまでもないが、今回は反対側のナンバープレートと飾り帯がEF66 1に流用された。
貨車1両とDB10という編成で、画像最後尾のDB10が動力車となっている。
今年は画像のようなHMが用意された。専用の台に掲出できるHMは限られているが、今年も数多くのHMが来訪者を楽しませてくれた。
詳細は後々紹介!
鉄道博物館の館内には懐かしいHMやナンバープレートなどの資料が飾られており、中央では鉄道模型のレイアウトが展開されていた。
昨年同様、車両は貨物機がメインだが、今回展示されたEF81 5の広車オリジナル塗装やEF210のもみじ色仕様なども見られた。
ここからは静態保存されている保存機を紹介。まずは先にも紹介したEF59 16のカットモデル。運転席後部から切断されており、雨晒し状態となっている。
EF59 16の奥で保存されているEF61 4。こちらも屋根のない状態で留置されているため、色褪せや錆も激しい…。
EF58 113のカットモデル。こちらは後ろから乗務員室内に入る事ができる。前面を見ると色褪せなどはあるものの体裁を保っているように思えるが、側面は窓ガラスもなく、塗装のひび割れなども目立ち、見るに耐えない状態となっている。
広車内で移動する事がない"固定された状態"での静態保存機では唯一全体が残されているD52 1。準鉄道記念物に指定されている機関車で、毎年写生大会の対象となっている。乗務員室内に入ることが可能。
最初にも紹介した機関車4機の並び。今年はEF65 1038[岡]、EF65 1129[岡]、EF65 57[岡]、EF66 1という並びで、国鉄型機のオンパレードとなった。
イベントは15:30までとなっているが、午後の撮影会が行われる14:00頃から職員の方々の動きが慌しくなる。上の4機の機関車前後にロープが張られ立入禁止とされ、HMが次々に交換されていく。
一番鉄道ファンが集中するイベントで、ロープの前には人だかりができる。
一旦撮影会が終了し、イベント終了時刻が近づいてくるといよいよメインイベントとも言える"乱付け"が始まる。普段HMを掲出しない場所にも無理矢理HMを掲出するため非常に手間がかかるようで、職員の方も大変そう…。
EF65 1038に掲出する貨物仕様の"みずほ"のHMが行方不明で、取り付け完了までに数十分かかりながらも、何とかHMが見つかり最終的には画像のようになった。
EF65 1129にはブルトレのHMが掲出され、EF65 1038には貨物仕様の同じブルトレのHMが掲出された。
最後に、今回の広島車両所で用意されたHMを撮影できた分全て公開。
HMを持ち込むファンも多いが、今年は悪天候のためかHMは昨年より少なかった。
他のサイトにはない、このこだわりを理解いただければ…。
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あかつき
| あけぼの
| あさかぜ
| あさかぜB
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あさかぜC
| あとおし90
| エルム
| 踊り子
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カートレイン
| 銀河
| 神戸からありがとう KOBE2001
| さくら
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さくらB
| さくらC
| さよなら国鉄
| サロンエクスプレス踊り子
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JR四国20周年
| JR東日本1周年
| 瀬戸
| つばさ
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つばめ
| 釣り列車RYOBI号
| つるぎ
| なは
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日本海
| はくつる
| はやぶさ
| はやぶさB
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富士
| 富士B
| 富士C
| ペリカン号
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忘年会列車 ホリデーパル号
| みずほ
| 明星・あかつき
| やくも
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ユーロライナ−
| 試運転
| JR貨物フェスティバル
| JRフェア89 ひろてん号
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あかつき仕様
| 出雲仕様
| かもめ仕様
| さくら仕様
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瀬戸仕様
| なは仕様
| はやぶさ仕様
| 富士仕様
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富士仕様B
| みずほ仕様
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今年確認できたHMは50種類。昨年より少ないと言いながらも相当な数…。この画像の編集に手間取り、このページの公開が遅れたワケです…。
昨年に続いて参加した第15回JR貨物フェスティバル広島車両所公開。今年は生憎の悪天候となったが、それでも非常に楽しめる内容で、今後も是非とも参加したいと思える内容でした。
この日は博多総合車両所の一般公開と重なりましたが、どちらも存分に楽しめるイベントではないでしょうか?
このようなイベントを開催されるにあたり、企画・運営されている職員の皆さんには本当に頭の下がる思いです。今後も楽しい企画に期待です。
最後まで閲覧していただきありがとうございました。これだけ長々と書いてもイベントのほんの一部を紹介したにすぎませんが、今後のイベント時の参考にしていただけたなら幸いです。
また、掲示板にて皆さんのご意見・ご感想をお待ちしております。