兵庫鉄道館
〜マヤ検機関車交換〜
2005/7/25の播但線検測のため姫路駅で機関車交換するマヤ検の詳細です。

ファンの間では有名な交通新聞社発行の鉄道雑誌鉄道ダイヤ情報にもスジが掲載されていたマヤ検を姫路駅で待ち受け撮影したものです。ダイヤは公表されていても平日だったため、撮影に来られていた方は予想以上に少数でした。
電車で姫路駅に向かい、到着すると画像のように既に31番線にDE10 1106がホームに待機していました。
姫路駅播但線用ホーム31番線で待機するDE10 1106
DE10 1106の側面のナンバープレートと所属のプレートです。比較的車体が綺麗に感じます。「豊」から豊岡鉄道部の所属という事が分かります。なので最短距離からして播但線を経由して豊岡から単機でやってきたと考えて間違いないと思います。
DE10 1106の側面のナンバープレート等
運転士がDE10 1106に乗り込み、単機で31番線から姫路駅北にある播但線用の待機ヤードに向かいました。その後、大阪方からマヤ34 2007を従えてEF65 1135がやってきました。自分も含め、撮影に来られていた方はDE10 1106が31番線に停まっていたのでEF65 1135+マヤ34 2007も31番線に停車すると思っていましたが、撮影者の予想を裏切る形で一番遠い7番線に停車しました。
駆け足で向かった時には既にマヤ34 2007はEF65 1135から切り離されていました。
7番線で切り離し直後のEF65 1135+マヤ34 2007
EF65 1135から切り離された今回の主役のマヤ34 2007は、所属の向日町操からJR京都線、JR神戸線を経て姫路へやってきて、ここでスイッチバックをして播但線へ乗り入れる必要があります。そのため、EF65 1135が連結していた方と反対側へ播但線内の牽引を担当するDE10 1106を連結する必要があります。なので作業員の方がDE10 1106を連結させる側のマヤ34 2007の連結器の準備を行っています。
事業用車特有の双頭型両用連結器にも注目!!(今回は機関車への連結ということで自動連結器が使用されました。)
7番線でDE10 1106を待つマヤ34 2007
数分すると姫路駅北の播但線用の待機ヤードからDE10 1106がポイントを7番線の方向に切り換え、ヤードから折り返してやってきました。連結の指示をする方が機関車の前方に立っています。
7番線で待機しているマヤ34 2007に接近するDE10 1106
連結の指示をする方がDE10 1106から降り、連結の準備が整いました。マヤ34 2007の数メートル手前で停車し、警笛を鳴らしてから指示通りに徐々に接近していき連結しました。ファンにはたまらない光景です。
今回は駅での長時間の工程でしたので、偶然居合わせた方も珍しい光景に釘付けでした。
作業員の支持に合わせ徐々に接近して連結した直後の様子
連結の終了したDE10 1106は、播但線に乗り入れるためスイッチバックの準備を行い、ヘッドライトを播但線の方向に点しました。これでいよいよ播但線に乗り入れる準備が整いました。
播但線乗り入れを前に待機するDE10 1106+マヤ34 2007
DE10 1106とマヤ34 2007が連結した時には向日町操から姫路までのマヤ34 2007牽引を担当してきたEF65 1135は停車していた場所から大きく離れた所まで移動していました。おそらくDE10 1106+マヤ34 2007が和田山から折り返してきた後、再び姫路→向日町操までの牽引を担当するため、網干総合車両所で待機するものと思われます。
場所を変え待機するEF65 1135
ここで長時間の待機が続いて落ち着きが見えてきたのでマヤ34 2007の側面を撮影しました。画像の通り車体上部に「高速軌道試験車」と記されています。余談ですが同じ京都総合運転所に所属する特急電車タイプの検測車、443系には「電気検測試験車」と記されています。
長時間待機するマヤ34 2007の車体側面
長時間の待機の後、DE10 1106は播但線に向けてゆっくりと動き出しました。(画像は発車する直前のものです。)
こちらも余談ですが毎日運転されている特急はまかぜのうちの一部が7番線からいくつもの線路を跨いで車体をうねらせながらポイントを通り播但線に入っていく光景が見られます。繁忙期には7両(運がよければかなり稀に8両を目撃できます。)の比較的長大な編成での同じ光景が目撃できます。しかし、この光景も2006年3月の姫路駅高架化により見られなくなる可能性があります。(播但線の高架化は2008年の予定となっています。)
発車直前のDE10 1106+マヤ34 2007
2005/7/25の運用では播但線内の線路の検測を行うためにマヤ34 2007が向日町操から姫路へやってきて播但線に乗り入れました。以下は運用の推測です。(※時刻は雑誌内容の無断転載に当たるため、掲載しません。)
向日町操→宮原操(EF65 1135)、宮原操→姫路(EF65 1135)、姫路→和田山(DE10 1106)、和田山→姫路(DE10 1106)、姫路→宮原操(EF65 1135)、宮原操→向日町操(EF65 1135)
同日内に向日町操へ戻ったマヤ34 2007は、翌日吹田機関区のDD51に牽引されて向日町操〜百済貨物駅の往復の運用に就きました。
2005/7/25に牽引を担当したEF65 1135、DE10 1106の運用後の動向の詳細等をご存知の方がおられましたら掲示板にご報告をお願いします。また、感想なども掲示板に書いていただけたら幸いです。

*今回の運用に携わった車両の詳細*
機関車

形式名所属
EF65 1135下関車両管理室
DE10 1106豊岡鉄道部

高速軌道試験車
形式名所属
マヤ34 2007京都総合運転所


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