兵庫鉄道館
〜山陽 鉄道フェスティバル2007〜
2007/10/27(土)に東二見車庫にて行われた、一般公開イベントです。

山陽電鉄 東二見駅より西(山陽姫路方面)へ徒歩5分ほどの所にある、東二見車庫にて毎年行われる山陽 鉄道フェスティバル。毎年行われている事すら知らず、参加したのは今回が初めて。私鉄のイベントに参加した事すらなかっただけに、新鮮でした。
東二見車庫へたどり着くと見えてきた白いゲート。
ゲートの前では会場案内図が配られていた。案内図には抽選番号が書かれており、この案内図が午後から行われる抽選の抽選券となるという面白い発想。受け取った案内図の抽選番号は2744だった。
反対の面にはイベント紹介として行われているイベントの詳細が記されている。
ゲートをくぐるとすぐに右手に見えるのは1936年に製造され、1969年まで活躍したらしい200形という車両(206号)。山陽電鉄となってから初めて製造された車両という事で、デビュー当時の原型に戻して保存されているそうだ。
手前には旧舞子跨線橋の橋桁の一部も保存されている。111年間使用されてきたそうで、保存するに値する橋梁である。
入口から真っ直ぐ進むと、右手には鉄道グッズを扱った店が並ぶ。そのまま進み、左手に見えてくる建物内ではHOゲージの鉄道模型コーナーとして鉄道模型を展示。建物の窓にはこのイベントを知らせる広告が貼り出されていた。
中に入るとオーバル状の線路が展開されており、私鉄車両が多く並んでいた。さすがにというべきか、JR車両の姿はナシ…。
模型を走行させながら、職員の方がマイクで走行している車両の紹介などを行うという企画で、建物内は親子連れなどで常に溢れ返っていた。極力人が写らないようにするには、走行イベントが休止している合間に撮影するしかなく、走行している姿はあまり撮影できず…。
そのまま直進すると、やがて毎年恒例の列車撮影会の会場にたどり着く。
今年の撮影会用列車は姫路菓子博2008の宣伝用ラッピング列車の"ひめか号"と、山陽電鉄100周年記念により、特別ヘッドマークを掲出して運転された"100周年記念号"との並び。
ここでは、15分サイクルで撮影会が行われるように職員の方が管理しておられ、終始トラブルもなく順調に撮影会は行われた。
15分の撮影時間の詳細は、遠くから撮影→少し近くまで寄って撮影→車体に触れての撮影などもOKという流れ。
この一般公開のメインイベントという事で、画像を数枚。まずは遠くから正面アングルで撮影。
次に少し近づいて斜めから撮影。
続いて車両に近づいて自由に撮影という事で、車両の迫力を活かすローアングルでの撮影。
自由に撮影可能という事で、"ひめか号"の車体側面に施されたラッピングを撮影。
撮影中に、親子連れの方から「列車と一緒に写真撮ってもらえまえせんか?」と声をかけられたので快諾して撮影。2枚撮影して確認してもらい、不満だったら撮り直しますと言うと、「完璧です!」と言っていただけた。撮り鉄という趣味も捨てたもんじゃないなぁ(笑)
最後に"100周年記念号"の特別ヘッドマークを撮影。実際に運転された際にも5020号編成に掲出して運転された。
メインの列車2本の奥には、今では運用に入っていない2000系がおり、こちらは触れる事はできないものの少し近づいて撮影できる位置に停められていた。
撮影会では、この2000系を目当てに順番待ちした人もおり、メインの2列車の近くで自由に撮影が許された直後に2000系の方へ駆け寄るファンも見られた。
少しズームすればこのように、綺麗に撮影できる位置に停められていた。
撮影会で最初の離れて撮影する場所から反対を向くと、この日に運転士撮影会として使用された編成を撮影できた。
撮影会会場を後にすると、車庫の方へ歩く。
車庫の前では5000系が2本と3050系が1本の計3本が停められていた。画像はそのうちの1編成。
このような形状のスカートを装備した編成を見た記憶がありません…(普段私鉄の撮影しませんので…)。
ここからは車庫内に展示されている物を順に紹介。
まずは鉄道模型コーナーなどがあった付近から車庫を撮影。
そしていよいよ中に展示されている物を紹介。
まずは、3編成列車が停められていた場所付近で展示されていた車両移動機
小柄なわりに、列車を6両まで牽引できるとの事。入換などに使用されるものと思われる。
乗降扉の開閉の体験スペース。ボタンを押して車両の開閉を自由に体験できた。
画像は扉を開いた状態。
車庫内では車両の部品が多く展示されており、解説も添えられて判りやすい物となっていた。
まずは中間車両用の棒状連結器。編成中でも、検査時など以外に切り離す事がほとんどない車両間の連結機として使用している物。
先頭車両用の密着式自動連結器。山陽電鉄では先頭車両同士を連結して運転する事はないので、緊急時や車庫内での入換時などに使用する物と思われる。
車体上げ下げ作業の実演を行っている場所。車両所の一般公開などでは定番のイベントと言える。
4台のリフティングジャッキで1両の車体を持ち上げる。
電動空気圧縮機。ドアの開閉時などに使用するエアーを作る機械のようだ。
主電動機。車両に搭載されるモーターで、この画像の他にも様々な形状のモーターが展示されていた。
冷房装置。分散式クーラー用の冷房装置で、1両に4台搭載されると考えると、3000系の物だろうか?
家庭用クーラーと性能を比較して紹介するという点などが面白い。
電動発電機。車内のサービス設備の電源に使用される交流発電機のようだ。1両に1台ずつ搭載しているのだろうか…?
輪軸・ギヤーボックス。主電動機からの動力を車軸に伝えるギア部を覆うギヤーボックスと組み合わせた状態で展示されていた。
台車。整備された後の物で、上の画像の輪軸・ギヤーボックスに台枠などを組み込んだ状態で展示された物。
補修中で車輪などが組み込まれる前の状態の台枠もいくつか置かれていた。
集電装置。俗にパンタグラフと呼ばれる物である。
ボタンによる昇降体験もでき、実際に体験してみた。エアーで昇降するが、思ったより昇降に時間がかかった気がする。
車体トラバーサー。車両を隣接する線路にスライドして移動させる時に使用する。大きさからすると、移動は1両ずつ乗せて移動するようだ。
車体トラバーサーの近くで行われていた、鉄道部品販売コーナー。他の部品即売会系のイベントでは運転士の時刻表や方向幕などが定番だが、ここでは信号などなかなか手を出せない物が多く販売されていた。
綺麗に整列されず、画像のように物置き場のように置かれ販売されていたが、信号などには意外な"売約済"の文字が。物好きもいるんだなぁ…。
鉄道模型コーナー付近で停められていたTacoバス。魚住・大久保地区を拠点に運行されている路線バスだが、このたび二見地区への乗り入れも行うようになった事から、路線拡大の記念として展示された。また、座席や運転席に座る事などもできた。
マルタイ製の事業用車。深夜帯などに線路や架線の保安などに従事する、影ながら無くてはならない存在。
普段も、どこかの駅に留置されていたりする姿を見る事はあるが、車内に入る事などができるのがイベントならではという具合である。
こちらはバラストなどを積載する車両だろうか?車体が傾き、線路上にバラストを撒く物と思われる。敢えて傾けて展示している姿が興味深い。
時間によっては見れなかった時間帯もあるようだが、入口付近には"たこフェリー"こと明石淡路フェリーのマスコットキャラクターパパたこが場内を歩き回っていた。他には姫路菓子博2008のマスコットキャラクター、ひめかの姿も見られた。
これらのキャラクターの行く所には子供が集まり、キャラクターも困惑気味…。やがて、キャラクターは建物内に入り、中の人が…。
こちらも時間帯に限りがあったようだが、入口付近でお菓子が配られた。無論、姫路菓子博2008に関連するイベントだが、今回はキャンペーンガールの方も来られ(名前忘れました…。)、お菓子を配られていた。
失礼と分かっていながらも、カメラを向けると笑顔でポーズを決めてくれた。キャンペーンガールの方も大変だなぁ…。
毎年開催されているイベントながら、存在すら知らなかった事もあり今回が初参加となりました。なかなか面白い内容で、是非とも来年も参加したいところです。
なお、案内図の抽選結果は○○○7がアタリという事で、見事にハズレ(笑)
今回に限らず、毎回このようなイベントを開催されるに当たり、イベントの企画・来客の整理などに従事されている職員の皆さんに心よりお礼を申し上げます。今後も鉄道業に留まらず、このような面白い企画を数多く展開してくださる事を楽しみにしております。
当然、鉄道ファンに限らず家族で楽しめる内容となっているので、今回行かれた方も、まだ一度も行かれた事がない方も、次回是非行かれてみてはいかがでしょうか?

最後まで閲覧していただきありがとうございました。これだけ長々と書いてもイベントのほんの一部を紹介したにすぎませんが、今後のイベント時の参考にしていただけたなら幸いです。
また、掲示板にて皆さんのご意見・ご感想をお待ちしております。


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