兵庫鉄道館
〜山陽 鉄道フェスティバル2008〜
2008/10/25(土)に東二見車庫にて行われた、一般公開イベントです。

山陽電鉄 東二見駅付近にある東二見車庫。ここでは毎年山陽 鉄道フェスティバルが開催されている。昨年の初参戦に続き、今年も参戦してきました。
東二見車庫正門で入場者を迎え入れる白いゲート。
ゲート付近にて配布された会場案内図。例年同様、会場案内図が来場者抽選会と称する抽選券となっており、午前中に訪れた人に配布される会場案内図を受け取った人全員に参加権が与えられる。
その中から、イベント中に発表される番号に該当していると抽選権が与えられる。今年受け取った会場案内図の抽選番号は0058だった。
裏面にはイベント紹介として各イベントの詳細が記されている。
ゲート付近で入場者を出迎えてくれる200形。戦前から30年以上活躍した後、原型に復元されて静態保存されている。車内は物置になっている様子…。
手前の橋梁は旧舞子跨線橋の橋桁の一部。100年以上使用され、200形と共に保存されている。
鉄道ファンが注目するイベントの一つ、電車撮影会。今回は3000F、5000F、5630Fが並べて展示された。5630Fは昨年の同イベントでも、姫路菓子博2008に関連して"ひめか号"としてラッピングされ電車撮影会で展示された編成。
今年も例年同様、15分サイクルで撮影者が入れ替えられるシステムで、職員の方の徹底した管理で誰もが楽しく撮影できる内容となっていた。
15分の撮影時間内に、遠くから撮影→少し近くまで寄って撮影→車体に触れる距離から自由に撮影という流れとなる。
この電車撮影会もそうだが、鉄道ファンが特に注目するのは2000系。1990年に車籍を抹消されて以来、イベント時などでしか撮影するチャンスがない貴重な車両。イベント時には屋外の撮影しやすい場所に移動されるが、今年も電車撮影会会場の脇に留置され注目を浴びていた。
電車撮影会会場側から、今回の運転士撮影会で使用された3606Fを撮影。昨年は回送幕、行き先表示なしだったが、今年は団体幕、東二見行きとなっていた。
電車撮影会会場の近くで行われていた運転台見学の案内。こちらは整理券が必要となっていたが好評で午前、午後共にすぐに整理券の配布は終了してしまった様子。
ここからは検修庫内で展示されていた物を紹介。
まずは正面行先表示器の操作体験コーナー。普段の運用では見られない貴重な幕なども、ここでは自由に回転させて見る事ができる。
続いて扉の開閉操作体験コーナー。5000系の中間車1両の扉を自由に開閉させる事ができる。
各種設備の操作体験だけでなく、車両の部品も解説付きで展示されていた。
こちらは先頭車用の連結器で容易に連結・開放ができるタイプ。隣には中間車用の基本的に開放しないタイプの連結器も展示されていた。
モーター車に搭載されていると思われる主抵抗器。抵抗値を制御する事でモーターの出力を調整する機器のようだ。
昨年には展示されていなかったパーツ。
車体上げ下げ作業の実演コーナー。4台のリフティングジャッキで車両を昇降させる様子を見学できる。
画像は昇降前の様子。
電動空気圧縮機。このパーツで圧縮空気を作り、エアーで動作する設備に供給する。
冷房装置。屋根上に搭載されている装置で、客室内の空調を調節する物。家庭用エアコンで言う室外機?
主電動機。電車の動力源となるモーター。車体の大きさに比べれば小さい部品にも思えるが、列車を動かす大出力を生み出す。
電動発電機。車内のサービス電源や、保安装置などに必要な電力を発電する。
主電動機。先に説明した物より出力は低い物のようだ。
車輪、車軸、ギヤーボックスが組み付いた物。モーターからの出力が様々なパーツを伝達し、ギヤーボックスを経て車輪が動く構造となっている。
車輪と車軸が取り外された状態。これら単品の部品でも数百キロの重量がある。
パンタグラフの昇降体験コーナー。昇降ボタンを押してパンタグラフの昇降を体験できる。
車両移動機。車両所内で車両を入換する車両。小さな車体で6両の車両を牽引する事ができる性能を持つ。自走時には12km/hで走行できるそうだ。
車庫内の展示品、催事の紹介はここまで。
12:00頃には来場者抽選会の当選番号が発表された。今年の当選番号は○○○8。昨年はハズレだったが、今年は見事に当選!
抽選の結果、ビール6本が当たったが…酒は飲まない…。
鉄道模型コーナー付近で展示されていたTacoバス。昨年は二見地区での運行も開始した事で華々しいマークが付けられていたが、今年は特に装飾もなし。車内を自由に見学でき、運転席に座る事もできた。子供は興味津々で非常点滅灯を点灯させたりクラクションを鳴らしたり…。
Tacoバス展示場付近で行われていた運転士撮影会。今回運転士撮影会に使用された編成を撮影(電車撮影会時に撮影したのと反対側)。
運転士撮影会時に支障が出るためか、前面の窓が覆われている。
車体側面に貼られていた運転士撮影会のマーク。十分ヘッドマークとして使えると思うが…。
マルタイ製の事業用車。列車の営業運転が終了した時間帯に保線作業などに携わる縁の下の力持ち。
普段では乗車する事すらできない車両だが、今回は車内の見学もできる。
以前までいなかったのに、気付くと駅の留置線に留置されていたりと、実際に稼動している姿を見た人は少ないのではないだろうか?
こちらも事業用車。昨年には展示されていなかった車両だが、クレーンは枕木などを運搬するため…?
鉄道部品販売コーナー。こちらは開場直後から長蛇の列ができるほどの盛況ぶり。今年もスタフや鉄道部品が数多く販売されていたが、2008年9月に開催されたばかりの"バスまつり"の告知HMなども売り出されていた。
最後に鉄道模型コーナー。今回は100両超のHOゲージで過去最大の両数が用意されていた。
昨年に引き続き参戦した山陽 鉄道フェスティバル。毎年イベントを開催するに当たり、企画・運営されている職員の皆さんに心よりお礼を申し上げます。地元のイベント時には告知HMなどを掲出し大々的に告知するなど、地域密着型の鉄道として今後とも更なる発展に期待です。
親子連れでも楽しめる内容となっているので、今回行かれた方も、まだ一度も行かれた事がない方も、次回是非行かれてみてはいかがでしょうか?

最後まで閲覧いただきありがとうございました。長々と連ねてもイベントの素晴らしさ、醍醐味はほとんど紹介できていません。やはりイベントは実際に訪れてみて初めて楽しさを実感できる物なので、是非次の機会に行かれる事をオススメします。
また、掲示板にて皆さんのご意見・ご感想をお待ちしております。


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